繰り上げ返済の効果をシミュレーション|いくら利息を減らせる?

カードローンやリボ払いなどを返済していて、ボーナスや臨時収入などでまとまったお金ができると、
「1万円だけでも追加返済する意味はある?」
「5万円を繰り上げ返済したら、完済はどれくらい早くなる?」
「10万円返したら利息はいくら減る?」
と気になることがあります。

追加返済によって借入残高を早く減らせれば、その後に発生する利息を抑えたり、完済時期を早めたりできる可能性があります。

ただし、1万円・3万円・5万円・10万円で実際にどの程度違いが出るのかは、借入残高や金利、毎月の返済額によって変わります。

そこでこの記事では、無料の返済管理サービスPayRhythm(ペイリズム)を使い、
借入残高50万円・年18.0%・毎月返済額15,000円というモデルケースで比較しました。

今回は、50万円の借入から一度だけ、

  • 1万円
  • 3万円
  • 5万円
  • 10万円

を追加返済し、その金額が元金に反映されたと仮定して、返済後の残高をPayRhythmで再シミュレーションしています。

【実測比較】1万・3万・5万・10万円を追加返済するとどうなる?

今回の基本条件は次のとおりです。

項目 設定条件
追加返済前の借入残高 500,000円
金利 年18.0%
毎月返済額 15,000円
一度だけ追加する金額 0円・10,000円・30,000円・50,000円・100,000円
返済日 未入力(概算)
追加借入 なし

今回は追加返済額が元金へ反映されたと仮定し、

追加返済額 追加返済後の残高
なし 500,000円
10,000円 490,000円
30,000円 470,000円
50,000円 450,000円
100,000円 400,000円

として、それぞれPayRhythmで再シミュレーションしました。

結果は次のとおりです。

一度だけ追加返済 返済後残高 完済目安 短縮期間 利息総額の目安 利息軽減額
なし 500,000円 約47か月 198,657円
10,000円 490,000円 約46か月 1か月 188,684円 9,973円
30,000円 470,000円 約43か月 4か月 169,919円 28,738円
50,000円 450,000円 約41か月 6か月 152,555円 46,102円
100,000円 400,000円 約35か月 12か月 114,836円 83,821円

今回のモデルケースでは、一度だけ10,000円を追加返済した場合でも利息は9,973円少なくなり、完済目安も約1か月早くなりました。

100,000円を追加返済した場合は、完済目安が47か月から35か月となり、約12か月短縮。利息総額も198,657円から114,836円となり、83,821円少なくなる結果となりました。

※上記は特定の金融商品の実際の繰り上げ返済結果ではなく、PayRhythmへ入力したモデル条件による概算比較です。

追加返済なしなら完済目安は約47か月

まず基準となる、追加返済をしない場合です。

借入残高50万円・年18.0%・毎月15,000円としてシミュレーションすると、次の結果となりました。

PayRhythmで借入残高50万円・年18%・毎月15,000円を返済する場合のシミュレーション結果
追加返済を行わず、借入残高50万円・年18.0%・毎月返済額15,000円としてPayRhythmでシミュレーションした結果。
  • 完済目安:約47か月(約3年11か月)
  • 返済総額の目安:698,657円
  • 利息総額の目安:198,657円

この記事では、この結果を基準として、一度だけまとまった金額を追加返済したケースと比較します。

1万円追加返済すると完済目安は約46か月

まず、一度だけ10,000円を追加返済し、借入残高が500,000円から490,000円になったと仮定します。

その状態から毎月15,000円を返済する条件で再シミュレーションしました。

50万円から1万円を追加返済し、残高49万円になった状態をPayRhythmでシミュレーションした結果

50万円の借入から1万円を一度だけ追加返済し、残高49万円になったと仮定してPayRhythmで再シミュレーションした結果。
  • 追加返済額:10,000円
  • 返済後残高:490,000円
  • 完済目安:約46か月
  • 追加返済後の返済総額:678,684円
  • 利息総額の目安:188,684円

追加返済なしの場合と比較すると、

  • 完済期間:47か月 → 46か月
  • 短縮期間:約1か月
  • 利息:198,657円 → 188,684円
  • 利息軽減額:9,973円

となりました。

1万円という比較的小さな金額でも、今回のモデルケースではその後に発生する利息に差が出ています。

3万円追加返済すると完済目安は約43か月

次に、一度だけ30,000円を追加返済し、残高が470,000円になったと仮定します。

50万円から3万円を追加返済し、残高47万円になった状態をPayRhythmでシミュレーションした結果

50万円の借入から3万円を一度だけ追加返済し、残高47万円になったと仮定してPayRhythmで再シミュレーションした結果。
  • 追加返済額:30,000円
  • 返済後残高:470,000円
  • 完済目安:約43か月
  • 追加返済後の返済総額:639,919円
  • 利息総額の目安:169,919円

追加返済なしと比較すると、

  • 完済期間:47か月 → 43か月
  • 短縮期間:約4か月
  • 利息:198,657円 → 169,919円
  • 利息軽減額:28,738円

となりました。

3万円を先に元金へ充てたモデルでは、完済目安が約4か月早まり、利息も約2.9万円減る結果です。

5万円追加返済すると完済目安は約41か月

一度だけ50,000円を追加返済したケースも確認します。

借入残高は500,000円から450,000円になります。

50万円から5万円を追加返済し、残高45万円になった状態をPayRhythmでシミュレーションした結果

50万円の借入から5万円を一度だけ追加返済し、残高45万円になったと仮定してPayRhythmで再シミュレーションした結果。
  • 追加返済額:50,000円
  • 返済後残高:450,000円
  • 完済目安:約41か月
  • 追加返済後の返済総額:602,555円
  • 利息総額の目安:152,555円

追加返済なしと比較すると、

  • 完済期間:47か月 → 41か月
  • 短縮期間:約6か月
  • 利息:198,657円 → 152,555円
  • 利息軽減額:46,102円

となりました。

今回の条件では、5万円を先に返済することで、完済目安は約半年早くなりました。

10万円追加返済すると完済目安は約35か月

最後に、一度だけ100,000円を追加返済し、借入残高を400,000円まで減らしたケースです。

50万円から10万円を追加返済し、残高40万円になった状態をPayRhythmでシミュレーションした結果

50万円の借入から10万円を一度だけ追加返済し、残高40万円になったと仮定してPayRhythmで再シミュレーションした結果。
  • 追加返済額:100,000円
  • 返済後残高:400,000円
  • 完済目安:約35か月(約2年11か月)
  • 追加返済後の返済総額:514,836円
  • 利息総額の目安:114,836円

追加返済なしと比較すると、

  • 完済期間:47か月 → 35か月
  • 短縮期間:約12か月
  • 利息:198,657円 → 114,836円
  • 利息軽減額:83,821円

となりました。

今回のモデルケースでは、10万円を先に返済すると、完済目安が約1年短縮されています。

また、その後に支払う利息の目安も約8.4万円少なくなる結果となりました。

追加返済額を含めた「今から完済までの総支払額」も比較

ここで注意したいのが、PayRhythmの画面に表示されている「返済総額」です。

今回の49万円・47万円・45万円・40万円のシミュレーション画面では、追加返済を行った後の残高から完済するまでの返済総額が表示されています。

そのため、今から完済するまで実際に支払う金額として比較するときは、最初に行った追加返済額も加えて考えます。

追加返済額 追加返済後の返済総額 追加返済額を含む総支払額 追加返済なしとの差
なし 698,657円 698,657円
10,000円 678,684円 688,684円 9,973円減
30,000円 639,919円 669,919円 28,738円減
50,000円 602,555円 652,555円 46,102円減
100,000円 514,836円 614,836円 83,821円減

たとえば5万円を追加返済したケースでは、追加返済後の画面に表示される返済総額は602,555円です。

しかし、最初に支払った50,000円を含めると、

50,000円 + 602,555円 = 652,555円

となります。

追加返済しない場合の698,657円と比べると、今回のモデルケースでは46,102円少なくなる計算です。

この差額は、今回の条件では利息軽減額と一致します。

1万円でも繰り上げ返済する意味はある?

今回の結果では、1万円を一度だけ追加返済した場合、

  • 完済目安:約1か月短縮
  • 利息:約9,973円減少

となりました。

そのため、「まとまった10万円がないと追加返済する意味がない」というわけではありません。

今回の条件では、1万円でも返済結果に差が出ています。

ただし、実際にどの程度効果があるかは、借入残高・金利・返済時期・返済方式などによって異なります。

5万円返済すると「5万円+利息分」が得になるわけではない

追加返済について誤解しやすいのが、この点です。

5万円を追加返済した場合、その50,000円自体は本来いずれ返済する元金を先に支払っているものです。

そのため、

「5万円返したから5万円得をした」

ということではありません。

今回のモデルケースで得られた効果は、元金を早く減らしたことで、その後に発生する利息が、

198,657円 → 152,555円

となり、46,102円少なくなったことです。

追加返済の効果を見るときは、追加返済した元金そのものではなく、
「その後の利息がどれだけ減るか」「完済がどれだけ早くなるか」
を見ると分かりやすくなります。

追加返済額を2倍にしても効果が単純に2倍になるとは限らない

今回の結果を比較すると、

追加返済額 完済短縮 利息軽減額
10,000円 1か月 9,973円
30,000円 4か月 28,738円
50,000円 6か月 46,102円
100,000円 12か月 83,821円

となりました。

5万円から10万円へ追加返済額を2倍にすると、今回のモデルケースでは完済短縮は6か月から12か月となりました。

一方、利息軽減額は46,102円から83,821円で、単純に2倍にはなっていません。

追加返済額と利息軽減効果は、借入残高やその後の返済期間などによって変わります。

そのため、「何万円返せば何万円得になる」と単純化せず、複数の金額でシミュレーションして比較する方法が適しています。

毎月追加する方法と、一度だけ追加返済する方法は違う

今回の記事で検証したのは、ボーナスや臨時収入などを使って、まとまった金額を一度だけ追加返済した場合です。

一方、毎月の返済額そのものを、

  • +3,000円
  • +5,000円
  • +10,000円

のように継続して増やす方法もあります。

この2つは似ていますが、返済への影響は異なります。

毎月の追加返済を継続した場合の実測結果については、以下の記事で比較しています。


毎月の返済額を増やすとどうなる?3,000円・5,000円・10,000円追加した効果を比較

ボーナスを全部返済に使う必要はない

まとまった収入があった場合でも、その全額を返済へ回す必要はありません。

追加返済をした結果、

  • 生活費が不足する
  • 急な出費へ対応できない
  • 貯蓄がほとんどなくなる
  • 不足分を再び借りる

ような状態になると、返済計画を継続しにくくなります。

追加返済する金額を考える場合は、


現在の貯蓄
- 近いうちに必要な支出
- 急な出費に備える資金
= 追加返済へ回すことを検討できる金額

という考え方もあります。

「10万円余ったから10万円全部返す」のではなく、

  • 1万円だけ返済する
  • 3万円返済する
  • 5万円返済して残りは手元に残す

など複数の選択肢を比較することが重要です。

追加返済前に契約先のルールを確認する

実際に追加返済を行う場合は、契約先によって方法や取り扱いが異なります。

事前に、

  • 追加返済が可能か
  • 最低返済金額
  • 返済方法
  • 手数料の有無
  • 追加返済した金額がどのように充当されるか

などを公式サイトや会員ページで確認してください。

この記事では追加返済額が元金へ反映されたモデルとして比較していますが、実際には返済日時点までの利息、契約条件、手数料などによって残高の減り方が異なる場合があります。

追加返済したらPayRhythmの残高も更新する

追加返済を行った場合は、返済しただけで終わらず、その後の借入残高を確認することも重要です。

PayRhythmでは借入情報を更新できるため、

  1. 追加返済をする
  2. 契約先で最新の借入残高を確認する
  3. PayRhythmの借入残高を更新する
  4. 現在の条件で返済計画を再シミュレーションする

という使い方ができます。

今回の記事でも、この考え方で50万円から49万円・47万円・45万円・40万円へ残高を変更し、その後の返済計画を比較しています。

返済シミュレーションの使い方も確認しておく

PayRhythmで返済条件を設定し、完済時期や利息を確認する具体的な操作方法については、以下の記事で実際の画面を使って説明しています。


返済シミュレーションの使い方|完済時期と利息を確認する方法

また、毎月の返済額を15,000円・20,000円・25,000円・30,000円へ変更した比較についてはこちらです。


借金は毎月いくら返せばいい?返済額別に完済時期と利息を比較

返済そのものが難しい場合は追加返済を優先しない

現在の毎月返済額を支払うこと自体が難しい場合は、追加返済や繰り上げ返済を優先する状況ではありません。

たとえば、

  • 毎月の返済額を用意できない
  • 返済すると生活費が不足する
  • 返済資金を別の借入で用意している
  • すでに返済が遅れている

といった場合は、契約先へ早めに相談するほか、公的な相談窓口などを利用することも検討してください。

まとめ

今回、PayRhythmを使って、
借入残高50万円・年18.0%・毎月返済額15,000円
というモデルケースから、一度だけ1万円・3万円・5万円・10万円を追加返済した場合を比較しました。

追加返済額 返済後残高 完済目安 短縮期間 利息軽減額
なし 500,000円 47か月
10,000円 490,000円 46か月 1か月 9,973円
30,000円 470,000円 43か月 4か月 28,738円
50,000円 450,000円 41か月 6か月 46,102円
100,000円 400,000円 35か月 12か月 83,821円

今回の条件では、一度だけ1万円を追加返済した場合でも完済時期と利息に差が出ました。

5万円なら完済目安が約6か月、10万円なら約12か月早くなっています。

ただし、追加返済額が大きいほど、その人にとって必ず良い選択になるわけではありません。

生活費や急な支出に必要なお金を確保したうえで、無理なく追加できる金額ごとに返済効果を比較することが重要です。

追加返済を行ったあとは、契約先で実際の借入残高を確認し、PayRhythmの残高も更新して、その後の返済計画を改めて確認してみてください。

PayRhythmで繰り上げ返済の効果を試算する


参考情報・参照資料

最終確認日:2026年8月5日

※住宅ローンとカードローン・リボ払いでは、金利、返済方式、繰り上げ返済の取り扱いが異なります。
※記事内の繰り上げ返済額、短縮期間、利息軽減額は説明用のモデルケースです。
※繰り上げ返済の方法、最低金額、手数料、元金への充当方法は契約先によって異なります。
※正式な一括返済額や経過利息は、返済予定日に合わせて契約先へご確認ください。


執筆:PayRhythm編集部

内容確認:PayRhythm運営事務局

PayRhythmでできること

借入残高や返済予定をまとめて見える化できます

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