複数のローンをまとめて管理する方法|返済日・残高・返済額を一覧化
複数のカードローン、リボ払い、キャッシング、自動車ローンなどを利用していると、借入先ごとに返済日や確認方法が異なり、全体像が見えにくくなります。
1社ずつ見れば返済できているように感じても、合計すると毎月の返済負担が想定以上に大きかったり、給料日前に返済日が集中していたりすることがあります。また、返済した金額と借入残高が同じだけ減るとは限らないため、「毎月いくら払っているか」だけでは返済状況を正確に把握できません。
複数のローンを管理するときは、すべての契約をひとつの一覧にまとめ、返済前、返済後、月末の3つのタイミングで情報を更新する仕組みを作ることが大切です。
この記事では、複数ローンをまとめて管理するために必要な項目、管理表の作り方、返済カレンダーの使い方、毎月の確認手順を解説します。
複数ローンの管理で最初に確認すること
複数の借入を管理する目的は、単に借入先の名前を並べることではありません。
次の4つをいつでも確認できる状態にすることが目的です。
- 現在の借入残高はいくらか
- 今月は、いつ、どこへ、いくら返済するか
- 返済後に残高がどれくらい減ったか
- 毎月の収入に対して返済負担が無理のない範囲か
借入情報が複数の会員ページや明細に分散していると、全体の合計を確認するまでに時間がかかります。一覧表や返済管理サービスへ集約することで、個別の契約と全体の両方を見やすくします。
複数ローン管理表に必要な項目
管理表には、最低限、次の項目を用意します。
| 管理項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 借入先 | 金融機関、カード会社などの名称 |
| 借入種類 | カードローン、リボ払い、キャッシング、自動車ローンなど |
| 現在残高 | 確認日時点の借入残高 |
| 適用金利 | 現在適用されている金利 |
| 毎月の返済額 | 当月の約定返済額 |
| 返済日 | 毎月の返済期日 |
| 返済方法 | 口座引落、振込、ATM、アプリなど |
| 引落口座 | 返済資金を準備する口座 |
| 追加返済方法 | 追加返済の可否、手続き方法 |
| 最終更新日 | 残高や返済額を確認した日 |
| メモ | 金利変更、返済額変更、臨時返済など |
特に重要なのは、現在残高の横に「最終更新日」を記録することです。
残高が50万円と表示されていても、それが今日確認した金額なのか、3か月前の金額なのかによって意味が変わります。情報が古いままでは、合計残高や完済見込みも実態とずれてしまいます。
借入先を漏れなく洗い出す方法
複数ローンの管理表を作るときは、思い出せる契約だけを書くのではなく、利用している可能性があるものを種類別に確認します。
カードローン・消費者金融
現在借入残高がある契約を確認します。利用限度額ではなく、実際の借入残高を記録してください。
クレジットカード
ショッピングリボ、分割払い、キャッシングは、同じカードでも別の残高として表示されることがあります。請求予定額だけでなく、リボ残高やキャッシング残高も確認します。
自動車・バイク・目的別ローン
返済予定表や契約先の会員ページから、残高、返済額、返済日を確認します。
その他の分割契約
携帯電話端末、家電、医療費などの分割払いがある場合は、ローン管理へ含めるか決めます。毎月の家計負担を把握する目的なら、借入以外の分割支払いも別欄で管理するとわかりやすくなります。
信用情報機関への情報開示では、加盟会社とのクレジットやローンの契約内容、請求額、入金額、残高、返済状況などを確認できます。CICは、本人の申込みによる情報開示でこうした情報を確認できると案内しています。
ただし、信用情報の開示結果は日々の残高確認を目的とした家計簿ではありません。情報の更新時期や加盟先の違いがあるため、まずは各契約先の公式アプリ、会員ページ、利用明細、返済予定表で確認することが基本です。
利用限度額と借入残高を混同しない
カードローンでは、「利用限度額」「利用可能額」「借入残高」が同じ画面に表示されることがあります。
たとえば、利用限度額が100万円、利用可能額が60万円であれば、単純には40万円を利用している状態と考えられますが、利息、未反映取引、利用停止枠などによって表示の意味が異なる場合があります。管理表には、公式画面に記載された「借入残高」またはそれに相当する項目を登録してください。
利用限度額は、借りている金額ではありません。限度額を合計残高へ加えてしまうと、借入総額を大きく誤る原因になります。
毎月の返済額を合計する
すべての借入を登録したら、毎月の約定返済額を合計します。
たとえば、次のような状態です。
| 借入 | 毎月の返済額 |
| 銀行カードローン | 1万5,000円 |
| 消費者金融 | 1万2,000円 |
| クレジットカードのリボ払い | 1万円 |
| 自動車ローン | 2万8,000円 |
| 合計 | 6万5,000円 |
この6万5,000円が、毎月の収入から継続して確保する必要がある返済予算です。
返済日が違う場合でも、月額の合計を先に確保しておくと、生活費へ使ってしまうのを防ぎやすくなります。給料を受け取ったら、返済用口座へ必要額を移す方法もあります。
日本貸金業協会は、家計の収入と支出を入力し、収支バランスを確認するためのツールを提供しています。複数ローンを管理するときは、返済だけを切り離さず、家賃、食費、光熱費などを含む家計全体で確認することが重要です。
返済日をカレンダーへ並べる
毎月の合計返済額を確認したら、次に日付順へ並べます。
たとえば、次のように整理します。
| 日付 | 借入先 | 返済額 | 返済方法 |
| 5日 | A社 | 1万2,000円 | 口座引落 |
| 10日 | B社 | 1万円 | ATM返済 |
| 27日 | C銀行 | 1万5,000円 | 口座引落 |
| 月末 | 自動車ローン | 2万8,000円 | 口座引落 |
この表を見ると、5日と10日の返済は前月の給料から準備する必要があるなど、資金の流れがわかります。
返済日当日だけを登録するのではなく、資金準備日も設定すると管理しやすくなります。口座引落なら返済日の3営業日前など、自分が確認できる日を決めてください。実際にいつまでに入金が必要かは金融機関ごとに異なるため、契約先の案内に従います。
「返済予定」と「返済実績」を分ける
複数ローンの管理では、予定と実績を同じ欄に書くと、返済済みかどうかわからなくなることがあります。
管理表には、次の項目を分けて用意します。
- 返済予定日
- 返済予定額
- 実際の返済日
- 実際の返済額
- 返済後残高
- 確認日
口座へ資金を入れただけでは、返済が完了したとは限りません。実際に引き落とされたことや、契約先の会員ページへ反映されたことを確認してから「返済済み」と記録します。
振込やATM返済の場合も、利用明細や取引履歴を確認します。反映に時間がかかる場合は、翌営業日など契約先が案内するタイミングで再確認してください。
返済後に借入残高を更新する
毎月の返済額が1万円でも、借入残高が必ず1万円減るわけではありません。返済額の一部が利息や手数料に充てられるためです。
そのため、管理表では「返済額」から残高を単純に差し引くのではなく、契約先の公式画面へ表示された返済後残高を登録する方法が安全です。
たとえば、返済前残高が30万円で、1万円返済した後の公式残高が29万4,000円なら、残高は6,000円減ったと記録します。残りの4,000円がすべて利息とは限らないため、内訳は利用明細で確認してください。
返済シミュレーションでは、借入金額、金利、返済方式、月額返済額などを入力して返済期間や金額の目安を確認できますが、実際の契約条件とは差が出る場合があります。
更新するタイミングを固定する
複数ローンの管理が続かない原因のひとつは、更新する日が決まっていないことです。
次の3つのタイミングを固定すると、情報が古くなりにくくなります。
返済前
当月の返済額、返済日、引落口座残高を確認します。
返済後
引落や入金が完了したことを確認し、実際の返済額と返済後残高を記録します。
月末または給料日
すべての契約先の残高を見直し、合計残高と翌月の返済予定を確認します。
追加借入、追加返済、金利変更、返済額変更があった場合は、定例日を待たずに更新します。
複数ローンを管理するときの注意点
管理表の残高だけを正式な金額だと思わない
管理表やアプリの数字は、確認時点の情報を記録したものです。返済日当日の必要額や一括返済額は日々の利息などで変わる場合があるため、契約先へ確認します。
完済した契約をすぐ削除しない
完済した借入は、返済履歴として残しておくと、いつ完済したか確認できます。必要に応じて「完済済み」として表示を分けます。契約の解約を希望する場合は、完済とは別に手続きが必要か契約先へ確認してください。
追加借入を記録し忘れない
同じカードローンから再度借りた場合、借入先の件数は増えなくても残高は増えます。追加利用した日、金額、利用後残高を記録します。
ログイン情報を管理表へ書かない
借入先のログインID、パスワード、暗証番号、カード番号などを、通常の表計算ファイルやメモ欄へ保存しないでください。管理表には返済管理に必要な情報だけを記録します。
PayRhythmで複数ローンを管理する流れ
PayRhythmでは、複数の借入情報を登録し、借入一覧、返済予定、返済記録をまとめて確認できます。
1.借入を登録する
借入種類、借入先、借入残高、金利、毎月の返済額、返済日などを登録します。消費者金融、銀行カードローン、クレジットカードのリボ・キャッシング、自動車ローン、バイクローン、その他の借入を管理できます。
2.借入一覧を確認する
登録中の借入をカード形式で確認し、それぞれの残高や返済条件を把握します。
3.返済カレンダーを確認する
月内の返済予定を日付順に確認します。返済日前の通知を利用する場合は、スマートフォン側とPayRhythm内の通知設定を有効にします。
4.返済を記録する
返済後に、実際の返済額や返済日を記録します。予定外の返済や追加返済も記録し、残高を最新の状態へ更新します。
5.返済状況を見直す
借入残高の推移、返済優先度、返済計画シミュレーションなどを確認し、追加返済できる金額や優先する借入を検討します。
PayRhythmは、各金融機関の正式な残高や請求額を保証するものではありません。登録内容は、契約先の公式情報を確認しながら更新してください。
返済管理だけで対応できない状態もある
管理表を作っても、毎月の収入から生活費と返済額を差し引くと赤字になる場合は、管理方法の改善だけでは不足を解消できません。
返済のために別の借入を利用している、すでに返済が遅れている、来月以降も返済資金を用意できる見込みがない場合は、早めの相談が必要です。
全国銀行協会は、住宅ローンやカードローンの返済に困っている個人向けにカウンセリングサービスを案内し、返済が遅れる前のできるだけ早い相談を勧めています。金融庁も多重債務に関する相談窓口を案内しています。
まとめ
複数のローンをまとめて管理するには、借入先、借入種類、現在残高、金利、毎月の返済額、返済日、返済方法をひとつの一覧へまとめます。
そのうえで、返済前に必要額を確認し、返済後に実績と残高を更新し、月に1回すべての契約を見直します。
重要なのは、管理表を一度作って終わりにしないことです。借入残高や返済額は変わるため、公式情報との定期的な照合が必要です。
PayRhythmを利用すると、複数の借入一覧、返済カレンダー、返済通知、返済記録、残高の推移をまとめて管理できます。最初の一歩として、現在利用している借入を1件ずつ登録し、今月の返済予定を確認しましょう。
CTA案:PayRhythmで複数ローンの返済予定を一覧化する